2009年8月に1週間ほど安宿を渡り歩いてこの街を撮った。日本最大のドヤ街。日雇い労働者と路上生活者で溢れる。言ってしまえば最貧民街。都市部で暮 らしていない人には縁が少ないが、豊かな国と言われているこの国にも路上生活者は多い。写真はたった一人の路上生活者相手に数で畳み掛ける仕事熱心な方々。西成警察は気合いの入り方が違います。が、過去に大規模な暴動も起こっていて犯罪も少なくないので仕方は無い。
路上生活者のハウス。冷蔵庫を棚代わりに使用している。壁の役割も果たしている。片側一車線の道路の半分を占めている。廃車になった車もそこら中に転がっている。
路上の風景。運が良ければ覚せい剤の売人と出くわす事もある。取引はずさんで、そこら辺のパイロンをひっくり返せばブツが見つかる事もある。近くのコンビニのトイレに注射器が落ちていても驚いてはいけない世界。
車で行ったのだが、コインパーキングのゲートが破壊されていて停め放題だった。業者が気づいて復旧するまで3日以上放置されていた。それが西成。
安宿。千円以下で泊まれるところも多い。自分は駅前のコインシャワー付きの簡易宿泊所に泊まった。それでも一泊1500円。聞くところによると指名手配されている犯罪者の隠れ蓑にもなっている。
路上でギャンブルに興じる人々。
そういう貧困の事実をフォーカスするためにこの街に訪れた訳では全くないのだが、やはりファインダーは彼らへと向かう。他にももっと被写体に接近した写真もあるのだが、今回は省く。飛田新地でも写真を撮ったが、公開する場はあるんだろうか。撮ったとは言いがたいか。観光客のフリをしてカメラを肩にかけ、ポケットの中のレリーズでシャッターを切った。シャッター音をごまかすためにわざとでかい声で話したりなんかして。(写真は路上生活者たちが衣類や貴重品を保管しているであろうコインロッカー前で撮影したもの)
道路半分を埋め尽くしている自転車。
もっと写真
0 件のコメント:
コメントを投稿