2010年10月27日水曜日

zakki -2


まどろみの中で夢と現実が混同し架空の記憶がまるで真実の記憶かのように振る舞いひどく混乱してしまう


量子力学、ハーメルンの子供たち 何人かの意識を経由させる 足がつかないように 濡れ衣 冤罪である 二人は何1つとして落ち度はない 安易な分かりやすい動機を求めたがる 大量の服の山 沈黙に伝う雨音 三人の距離

彼女の指の幾つかは引きちぎられたろう その痛みと引き換えに安心を掴んでいる 泣いていた 声を出さずに / 日記を辿るようにその日付へ F&D
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波と粒子と結果と過程 確率分布 量子力学は気を狂わせるのに適してる 麻袋を引きずって 街から疎とへ山をかき分けて 雪原に死す 全てはショーだった 橋の上から声が聞こえる 顔はよく見えない きっと笑っているんだろう

太陽を追いかけるオオカミ 呑み込まれて暗くなって 悪意は流れてくる いくら判を押しても追いつかない 許可をもとめている それは私でなければ務まらないらしい 奇跡や非現実を体験する

空腹ならばドギツイ睡魔は襲ってこない。自分の場合は。空腹時には死にたくない、あの世でもずっと腹を空かすことになる。永遠に。「あなたの居場所を知ってるのは私だけなのよ」と頭の中に囁かれた。ヤバかった。

いま彼女は宇宙の始まる前にいる それを宇宙から眺めている 最初から諦めた生き方はしたくはないから 思念は次の宇宙を創生する 無を理解しようとしているだけ それはつまりすべてだから それなりの熱がないと深い場所から引き出すことはできない

プロパガンダに利用され無残な最期を大衆に晒し死んだ 未来永劫消えることはない 未来を変える エネルギー消費 千里眼 予知者の膨大な知識量 病気 何かを読んでないといられない 出す ときは思考に縛られず速記に近い

放り棄てられたように ここに 繋がりは見つからない 三人目の意識 炎天下の町は迷路のよう 脳が見せる幻 記憶の集合と重なる

時間をかけて歩いてみたかった 通り過ぎて行くだけだったから 看過できないものをみつけて 超常現象と徹底的に突きつけられる現実 オーロラが街に溢れて 幽霊と共に 消失した男と 惨殺された男 基地の男から買う銃

喪失はあらゆる場所にあり あらゆる場所で失われる 冷蔵庫と壁の隙間に向かって話しかける 死体が待つ家に帰りたくない 男の恋人の視点で、彼は害悪だが救世主でもある

最果ての 轢かれた鹿 棄てられたコンテナ船 戦争遺跡 無人の街 もうそろそろ旅は終わろうとしている どこにもたどり着けず 何も見出せず 壊れた車は

森の中のシェルターで育ち ある朝 なぜ? 誰も彼もを殺すことはできないから 傘をさしている 一人 濡れることはない 夜から夜へ 超自然的なものに縋る 洗脳 全員殺すまで終われない

退職間際の男が犯したどうしようもなく稚拙な犯罪 釈放後に語る こんなことがしたかったんじゃない 家族は

その吉祥寺に似た街を一人で歩いてると娼婦が声をかけてきた。「これからどう?最後までいけるよ」中国系だろう。カタコトの日本語だ。俺は憤怒し「最後まで一緒に行ってくれるのか?来い!」と女を連れ海へ行き心中しようとした。巨大な船が現れ、俺は女を船に乗せ見送った。2005/12/13

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